涼やかな麻のれんを製作依頼since 2015.12.18-2024.05.09
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日本国内で「麻」と呼ばれる素材には、「リネン」もしくは「ラミー」が使われることが多いです。
ラミーとは、海外だけでなく日本でも栽培可能な植物で、
これを元に作られた糸は天然繊維の中でもコシがあって
強度が最も高い上に白色の光沢もあるため、見た目の美しさにも魅力があります。
また、このラミーを100パーセント使った天然素材「キビラ麻」は、
繊維と繊維の空間に隙間が生じるため、生地にした場合に手で持って眺めると、
向こう側が透けて見えるという特徴があります。
この「透け感」があったために、日本では昔からこの特徴的な生地を使った「暖簾(のれん)」が作られてきました。
なお、日本では古来よりこの素材をさかんに利用していて、「暖簾(のれん)」だけでなく
衣類にも活用し、身分に関係なく様々な人々が着用していました。
実際に、その証拠となる素材や衣類が古墳から出土したこともあります。
ちなみに、江戸時代でもラミーを使った「暖簾(のれん)」が数多く作られていました。
「京都のれん株式会社」が取り扱っている生地には、ラミーを100パーセント使った
天然素材とリネンとラミーを50パーセントずつ混紡した定番素材の2種類があります。
この2種類を選択出来ることは、幅広い用途に対応出来ることを意味しています。
これが「京都のれん」に製作依頼をする大きなメリットといえます。
まず、ラミー100パーセントの天然素材は、日本で昔から使われてきたもので、
しっかりした生地の丈夫さと透けて見える独特の風合いが魅力です。
そのため、生地の色自体が美しい生成り色をしていて、染める部分を
文字やロゴのみだけにする場合と生地全体を染める場合の
どちらの方法を選んだとしても、気品のある仕上がりとなります。
これに対し、リネンとラミーを混紡した定番素材(無地・シルクスクリーン・染め抜き対応)は、
ゴワッとした手触りやシャリ感がなく、子供さんが触れても優しく感じられるほどのやわらかさです。
なお、各素材については、無料の生地見本を取り寄せることも可能なので、
実際に見て触ってみたい人は利用すると良いでしょう。